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自作の短歌を公開します。

320 短歌集なごみ753 <参考資料>

短歌集なごみ753 ブログ短歌作品

              三代目はな マルチーズ

短歌集なごみ753 ブログ短歌作品
320 <参考資料 / Bezugsmaterialien>

001 ≪和歌で感じる日本の春夏≫ 松本章男 新潮社 2,200円 
オオシマザクラソメイヨシノヤマザクラシダレザクラの歌が43首、桜歌詠として登場します。<夏の夜の月>に月の歌が11首紹介されています。

002 ≪1和歌で感じる日本の秋冬≫ 松本章男 新潮社 2,200円

 

316 短歌集なごみ753 <長崎県五島列島 奈留島(なるしま)>

短歌集なごみ753 ブログ短歌作品 4首

短歌集なごみ753 ブログ短歌作品
316 <長崎県五島列島 奈留島(なるしま)>

2149-0511
ふる里の奈留島離れておきざりす 潮の音聞けず寂しかるべし

1711-0407
去る夏と秋の狭間の奈留島に せんぶ群れ舞い盆の過ぎ行く
奈留島/なるしま 長崎県五島列島に位置する島)
1659-0406 蒼原
奈留島の池にせんぶ舞う来る秋と 去り行く夏の間(あわい)に揺れて
(せんぶ 赤とんぼの意味)


0565-0106
奈留島に咲きしつわぶき今庭に 潮の音聞けず寂しかるべし

 

 

317 短歌集なごみ753 ≪三岸節子記念美術館短歌ポスト≫ 三岸節子

 短歌集なごみ753 ブログ短歌作品 6首

短歌集なごみ753 ブログ短歌作品 

317 ≪三岸節子記念美術館短歌ポスト≫


1010-0208
絵の君に何が見えるかと吾問えば 汝(な)が行く道と優しく答ふ
0619-0108
無造作は再現できぬ至上なり それとも単に偶然なりや


1559-0403
節子いる館を出れば起宿(おこしじゅく) 脇往還美濃路行く春
0627-0108
静けさはかくあるべしと思わせる 静物画こそ楽しからずや


0887-0203
近寄りて惹かれるように君を見る 時空を超えて楽しむ刹那
0322-3002

乱舞する桜の花に魅せられて 吾も木の下時空を超えて

 

 

319 短歌集なごみ753 <幻想の世界> 幻想 

短歌集なごみ753 ブログ短歌作品 5首

                                               夕日に映える三色の雲

短歌集なごみ753 ブログ短歌作品
319 
≪幻想の世界 / Fantasiewelt≫
 
2106-0509
月蒼く波間に揺れる月の影 光りの帯となりて目前に
2072-0508
ゆらゆらと揺るる水面に月影の 蒼くかがよふ幻想の世界


2057-0507

月さやか水面に映える月影の 蒼くかがよふ幻想の世界
0268-0110  朝日新聞東海歌壇 
幻想の世界に誘う月明かり 水面は青く光りきらきら

1994-0506
水の面に姿の映る彼岸花 水に溶け込む妖しき炎

 

 

 

 




 

318 短歌集なごみ753 ≪日本酒を嗜む≫ 酒 

短歌集なごみ753 ブログ短歌作品 10首

短歌集なごみ753  ブログ短歌作品 10首
318 ≪日本酒を嗜む / Der Genuss des Sakes≫

2302-0604 060426
友と飲み遠き記憶が蘇る 八十路を経たる証しとなりぬ


0447-3103 蒼原

吟醸の仄かな香りに魅せられて 友と語らふ時忘れ呑む
0010-2906
輩(ともがら)と注いで注がれて飲む酒は 気楽に話題を昔に押し戻す
0009-3004
雪の夜は来る人もなく一人酒 酒菜(さかな)尽きるも酒尽きるまで


0008-3001 蒼原
酔うほどに激しく襲う悲しさに 止まぬ泪を泪で拭う
0007-2912
呑まれてはならぬのに呑み呑み尽くす ここが潮時分からぬほどに
0005-2911
旧友と差しつ差されつ飲む酒は 二人を素直に戻す戻す


0003-2910 蒼原
酔うほどに語り尽きせぬ思いでは 楽しくもあり哀しくもあり
0002-2910 蒼原
酒を注ぎ友と語らう冬の夜は 積もる話題も尽きることなく
0001-2910
吟醸の香り漂う秋の夜は 時惜しみなく友と語らふ






 

 

 

315 短歌集なごみ753 ≪三味線を弾く≫ 三味線 

短歌集なごみ753 ブログ短歌作品 7首

          三味線を弾く社中なごみ会のメンバー

短歌集なごみ753 ブログ短歌作品 
315 ≪三味線を弾く / Shamisen spielen≫


1615-0405

右手(めて)に撥(ばち)左手(ゆんで)に棹(さお)持ち 三味線鳴らす津軽の調べ

1613-0405
暮れなずみ三味の音聞こゆ宵祭り しなやかに鳴る二上りの調べ
0359-3101
三味の音に誘われ歩く池の端 揺らぐ水面に月影映えし


0250-3010
暮れなずみ三味の音聞こゆ裏通り 弦の響きが心に沁みる
0245-3010
指先の弦追う動き目に浮かぶ 三味の音(ね)聞こゆ暮れなずむとき


0181-3007
宵祭り三味線の音聞き流す そぞろ歩きも楽しからずや
0176-3007
三味線の音に誘われ浴衣着て そぞろ歩きは夏風物詩




 

 

 

314 短歌集なごみ753 <異界・魔界・霊界> 異世界

短歌集なごみ753 ブログ短歌作品 9首

短歌集なごみ753 ブログ短歌作品
314  <魔界、異界、霊界 / Beim Besuch der Daemon- und Geisterwelt>

1994-0506

水の面に姿の映える彼岸花 水に溶け込み妖しき炎


1639-0406

枯れ果てて茎に居座るあぢさゐの 死してこの世に残る執念
1592-0404
闇に浮く白きさくらの凄艶に 魅せられて覗く魔界入り口

1589-0404
闇に浮く桜の花の狭間より 見え隠れする異界の入り口
1171-0303
闇に浮くさくらの凄艶鬼気迫る 花の背後に異界の影が

1165-0303
目を奪うさくら凄艶闇に浮く 暗き向こうは見知らぬ世界
1002-0208
終電は乗る人もなくドア閉めて 無人駅去る漆黒の闇

0792-0201
暗闇の野辺に漂ふたまゆらの 真白き姿何を伝へむ
  *たまゆら/玉響  ー  写真に写り込む小さな水滴のような光球。オーブ現象。
0027-0110
始まりも果てもわからぬ深奥の 宙(そら)限りなく吸い込まれそう