短歌集なごみ753 ブログ短歌作品
三代目はな マルチーズ
短歌集なごみ753 ブログ短歌作品
320 <参考資料 / Bezugsmaterialien>
001 ≪和歌で感じる日本の春夏≫ 松本章男 新潮社 2,200円
オオシマザクラ、ソメイヨシノ、ヤマザクラ、シダレザクラの歌が43首、桜歌詠として登場します。<夏の夜の月>に月の歌が11首紹介されています。
002 ≪1和歌で感じる日本の秋冬≫ 松本章男 新潮社 2,200円
短歌集なごみ753 ブログ短歌作品 10首
短歌集なごみ753 ブログ短歌作品 10首
318 ≪日本酒を嗜む / Der Genuss des Sakes≫
2302-0604 060426
友と飲み遠き記憶が蘇る 八十路を経たる証しとなりぬ
0447-3103 蒼原
吟醸の仄かな香りに魅せられて 友と語らふ時忘れ呑む
0010-2906
輩(ともがら)と注いで注がれて飲む酒は 気楽に話題を昔に押し戻す
0009-3004
雪の夜は来る人もなく一人酒 酒菜(さかな)尽きるも酒尽きるまで
0008-3001 蒼原
酔うほどに激しく襲う悲しさに 止まぬ泪を泪で拭う
0007-2912
呑まれてはならぬのに呑み呑み尽くす ここが潮時分からぬほどに
0005-2911
旧友と差しつ差されつ飲む酒は 二人を素直に戻す戻す
0003-2910 蒼原
酔うほどに語り尽きせぬ思いでは 楽しくもあり哀しくもあり
0002-2910 蒼原
酒を注ぎ友と語らう冬の夜は 積もる話題も尽きることなく
0001-2910
吟醸の香り漂う秋の夜は 時惜しみなく友と語らふ
短歌集なごみ753 ブログ短歌作品 7首
三味線を弾く社中なごみ会のメンバー
短歌集なごみ753 ブログ短歌作品
315 ≪三味線を弾く / Shamisen spielen≫
1615-0405
右手(めて)に撥(ばち)左手(ゆんで)に棹(さお)持ち 三味線鳴らす津軽の調べ
1613-0405
暮れなずみ三味の音聞こゆ宵祭り しなやかに鳴る二上りの調べ
0359-3101
三味の音に誘われ歩く池の端 揺らぐ水面に月影映えし
0250-3010
暮れなずみ三味の音聞こゆ裏通り 弦の響きが心に沁みる
0245-3010
指先の弦追う動き目に浮かぶ 三味の音(ね)聞こゆ暮れなずむとき
0181-3007
宵祭り三味線の音聞き流す そぞろ歩きも楽しからずや
0176-3007
三味線の音に誘われ浴衣着て そぞろ歩きは夏風物詩
短歌集なごみ753 ブログ短歌作品 9首
短歌集なごみ753 ブログ短歌作品
314 <魔界、異界、霊界 / Beim Besuch der Daemon- und Geisterwelt>
1994-0506
水の面に姿の映える彼岸花 水に溶け込み妖しき炎
1639-0406
枯れ果てて茎に居座るあぢさゐの 死してこの世に残る執念
1592-0404
闇に浮く白きさくらの凄艶に 魅せられて覗く魔界入り口
1589-0404
闇に浮く桜の花の狭間より 見え隠れする異界の入り口
1171-0303
闇に浮くさくらの凄艶鬼気迫る 花の背後に異界の影が
1165-0303
目を奪うさくら凄艶闇に浮く 暗き向こうは見知らぬ世界
1002-0208
終電は乗る人もなくドア閉めて 無人駅去る漆黒の闇
0792-0201
暗闇の野辺に漂ふたまゆらの 真白き姿何を伝へむ
*たまゆら/玉響 ー 写真に写り込む小さな水滴のような光球。オーブ現象。
0027-0110
始まりも果てもわからぬ深奥の 宙(そら)限りなく吸い込まれそう