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自作の短歌を公開します。

308 短歌集なごみ753 <月影・星影> 

308 短歌集なごみ753 ブログ短歌作品

                 キバナコスモス(キク科)

短歌集なごみ753 ブログ短歌作品

308 <月影・星影 / Das Mond- und Sternlicht> 

1650-0406
月影に触れてかがよふ草の露 揺れる葉先に身をまかせつつ
1587-0404 真清田神社観月祭 
月影の射し込む部屋に床敷きぬ 今宵の眠り月も枕に


1533-0402
満天の星のかがよふ冬の空 星ひとつ捥ぎ取り帰りたい
1425-0312
隙間より部屋覗く月まなかひに 去り行くまでを見つつ横たふ


1191-0304
お月様食べたいけれど食べられぬ 今宵満月たまごの黄味
1115-1301

ぽっかりと広がる樹々の狭間より 満天の星こぼれんばかり

0993-0208
安らぎと侘しさ混じる月明かり部屋に たゆたふ虚(うつ)ろな気分
0805-0201
月さやか並の背分けて櫂の舟 湖(うみ)に出で行く夜の静寂(しじま)


0713-0110
月さやか姿変わらぬ美しさ いにしへの月もかくありけむや
0268-3101 朝日新聞東海歌壇 
幻想の世界に誘う月明かり 水面は青く光りきらきら

099X-0208
秋の夜の部屋に射し込む月明かり 月もひととき今宵の宿に
0008-3011 
暗闇の水面を照らす月明かり 青き光に引き寄せられぬ